ワールドカップ2022カタール大会の日本代表の戦いが終わりました。
日本代表の選手たちの活躍は、すでにみなさん知るところだと思うので割愛しますが、全試合観戦させていただいて、様々な感情と共に私自身も多くの事を学ぶことができました。
今の気持ちと今回のワールドカップで印象に残った記事などを交えて、次のワールドカップの前やまたいつかこの大会を思い出したいときのための備忘録として残しておこうと思います。
- 日本はグループE“死の組“
- ワールドカップ2022 日本対ドイツ戦
- ワールドカップ2022 日本対コスタリカ
- ワールドカップ2022 日本対スペイン
- ワールドカップ2022 ベスト16 日本対クロアチア戦
- ワールドカップ2022の日本代表チームについて
日本はグループE“死の組“
2022年4月にカタール・ワールドカップ2022の組み合わせ抽選会が行われ、日本はグループEに決まった。
ワールドカップに出る以上、まずはグループリーグを勝ち抜く事が第一条件で、それにはこのグループリーグの抽選はとても重要だと言えるが・・・
“死の組”と呼ばれるだけあり、まあ聞いた時は「あぁぁぁぁぁぁ」って崩れ落ちました。
ちなみに死の組は英語で、Group of Death.
まあ言葉のまんまなのですが、なかなかインパクトのある言葉ですよね。
ちなみに歴代の死の組は、Wikipediaに詳しく掲載されています。ワールドカップの死の組の歴史だけ見てもなかなかエグい組み合わせが多くて、これを観てるだけでも楽しめました。
今回のワールドカップの話に戻して、他のグループを見てもたしかにグループEのDeathレベルは高いですね。
そんな死の組に入ってしまったため、もちろん下馬評は日本はグループリーグ突破できないと言うのが識者の見解。なんとなくドイツとスペインが勝ち上がってしまうんだろうなぁと言う諦めにも似た気持ちが心の大半を占めていました。
ワールドカップ2022 日本対ドイツ戦
初戦のドイツ戦は、正直これで負けたらもうきついなぁって気持ちで見始めました。
日本代表を信じて応援するって決めていましたが、予想通り下馬評では、どこもみんなドイツが勝つといっているし、ワールドカップは日本にだけ特別な大会なわけではなく、冷静に考えてドイツ代表だって当然ワールドカップは特別な舞台なわけで、日本が勝つとしたらまぐれか奇跡みたいな事が起きないと難しいだろうな、と応援と言うよりもむしろ祈りながら観ていました。
しかし、結果は大興奮の2−1で日本の勝利!!
これは本当に興奮しましたねー!正直、試合中に寝落ちして、明日の朝起きたら、現実は負けてたとか夢なんじゃないかと思いました。
もちろん日本のメディアも大興奮して試合結果を伝えていましたし、これでグループリーグ突破が見えてきたといった空気が日本中に蔓延していた気がします。完全にコスタリカは眼中にないというか、あとはスペイン戦には負けてもいいくらいの気持ちになっていましたね。
実際にはそんなこともないのですが、ドイツに勝つと言うのはそのくらいのインパクトというか、勘違いさせられてしまうくらいのお祭り騒ぎだったと思います。
この試合後に話題になったことといえば、やっぱり長友の「ブラボー!!」ですよね。ブラボーおじさんがTwitterでトレンド入りしていましたが、お腹からでた気持ちのいい発声で長友選手が喜びを爆発させて言っているのを観ると、気持ちよかったです。
そして、海外メディアもびっくりするぐらい盛り上がっていましたね。
特にサッカーがもっと身近な国のメディアは取り上げ方が面白いというか、イタリアとか、ブラジルとかものすごい掌返しがどこか心地よい気分でもありました。
なぜかイタリアが大盛り上がりなのも、個人的にはツボでした。
記事の中のこの辺りとか、イタリアっぽくていいノリですね!
中継では日本代表の多くがドイツでプレーしていることにも触れられ、「決めたのはブンデスリーガの息子たちだ!」との名実況も生まれた。もちろん、DF長友佑都やDF吉田麻也、DF冨安健洋といった元セリエA組のプレーぶりに“彼らは我が国が育てた”と自画自賛することも忘れない。
https://number.bunshun.jp/articles/-/855506
イタリアにとっての宿敵ドイツを倒したこと、また今回はイタリアはワールドカップに出場できなかったため、ガス抜きにもちょうど良い日本の勝利だったのかも知れませんね。
引用元の記事はこちら。←本当に面白いので、読んでみてください。
そしてブラジル。こちらもなかなかすっとぼけた報道に笑わせてもらいました。←もちろん日本が勝ったから、ニヤニヤ笑って読めたんですけどね。
風刺画とか海外の新聞やスポーツ紙ではよく観ますが、こうやってリアルに見るとサッカー人気もそうですが、本当にユーモアがあるというか、エンターテイメントの役割もメディアは持っているなぁと感じます。
ワールドカップ2022 日本対コスタリカ
コスタリカ戦はドイツに勝利の後の試合ですから、なんとなくドイツよりは格下の相手だしちゃんとやれば勝てるんじゃないか(勝てばグループリーグ突破が現実的になる)、引き分けでもOKくらいの気持ちになっていたと思います。
しかーし!!それが甘かった!!甘すぎました!!
結果は0−1。コスタリカ・・・強いじゃん・・・
ワールドカップで油断できるチームなんて一つもないんだと思い知らされましたね。
今回の大会はアルゼンチンがサウジアラビアに負けるというジャイアントキリングもありましたが、メッシ率いるアルゼンチンですらそんなことになるのだから、日本は油断なんてしている場合ではないですね←あくまで私が油断していただけで、選手たちは必死に戦っていたと思います。
やっぱりなんだかんだワールドカップに出てくるチームは、どこも強いしそれだけじゃなくて勝利への執着心というか、やはり全てのサッカーをする人たち、サッカー選手にとって特別な舞台なんだなぁと言うのをヒシヒシと感じますね。
この試合が終わったあとは、日本サポーター?というか日本国内では戦犯探しが始まったり、SNSでも辛辣な書き込みが多く、選手のSNSが荒らされるといった事態にも発展しました。
一生懸命応援しているからこそ、感情的になってしまうのもわかりますが、こういうリアクションは個人的にはどうなのかな?と感じました。1番悔しいのは選手たちで、その選手たちの傷口に塩を塗るような事をあえてしなくても・・・と言うか。
この辺りについては、後で思っていることをまとめます。
コスタリカ戦は、まさに日本とドイツの立場が逆転したかのような結果でしたね。
日本に負けたときのドイツの識者のコメントなどはこちらに。
そして2戦目の敗戦については、イタリアの記者の対談の中で、
日本は一番簡単だったはずの第2戦で崩れて物議を醸した。ショッキングな勝利を収めた後の余波をコントロールする準備がしっかりできていなかった典型的な例だ。日本のパフォーマンスは最悪だった一方、コスタリカもあまり良くなかったが、W杯で最悪の一戦の終了10分前にやや偶然な形でジョーカーを引き当てたと言える
と言われている。
まさにその通りかもですね。少なくとも応援していた私もそんな感じでした。
と色々書かれているものの、コスタリカが普通にやれば勝てる相手だったかと言うと、その点にもやや疑問が残ります。素人の私の意見ですが、ドイツやスペインのサッカーはある程度型がある気がして、対策をとれば何とか戦える可能性があるかもしれないけど、コスタリカはそんな気がしなかったんですよね。ブラジルみたいな個性が強いというか、フリースタイルとは言わないですが、パターン化されていないようなサッカーというか。
この記事にも書かれていますが、日本にとってはもともとやりずらいチームだったのかもしれませんね。
ワールドカップ2022 日本対スペイン
今回のワールドカップの日本戦で、個人的に1番テンションが上がった試合でした。もちろん結果もそうだし、日本戦を観るために早く寝て朝4時に起きてみたと言う遠足のようなワクワク感もより感動を大きくしていたのかもしれません。
前日の夜は、きっと居酒屋などもガラガラだったんじゃないかって思うくらい私の周りも早く寝て4時に起きて試合観戦をしていた人がいました。
日本とスペインの勝負だけではなく、同時刻に行われていたコスタリカ対ドイツ戦の試合結果もグループリーグ突破に左右されるという、何とも緊張感の高い試合だったのもありますよね。
2試合目が終わった時点から、この試合が始まってから終わるまでの順位の変動はこの記事が詳しいです。観ている最中も画面には出ていましたが、こうしてみるとヒヤヒヤな展開でしたね。
結果はご存じの通り、前半は0−1でスペインにリードされながら、後半逆転し2−1で日本の勝利。そして2点目は、きっと今度のワールドカップでも語り継がれることになるであろう、あの伝説の三笘の1mmですね。
もちろん試合に勝ったこともありますが、この2点目が決まる直前の三笘の奇跡的なパス、そして決めたのが小学校時代には同じさぎぬまFCでサッカーをしていた田中碧選手。三苫選手が1学年上みたいですが、リアルサッカー翼の世界ですよね。心にすごく刺さりました!
出身校の鷺沼小学校にも2人で訪れたりしていることもあるみたいで、本当に仲が良く切磋琢磨してきたんだなぁと言うエピソードですよね。
私たちの時代は、ライバルといえばお互い口も利かないみたいな時代でしたが、今の若い人たちはお互いを認め合うというか、1段階大人な気がします。
それはさておき、スペインといえば無敵艦隊と言われ、2010年のワールドカップの優勝国ですよね。年と共に時間の流れが早くて、2010年に優勝したのがつい最近のような気がします。今はどうであれ、そんなイメージが強い強豪国に日本が勝ったと言うのは、本当に信じられない思いでした。
もちろん下馬評でもやはりほとんどの人がスペインが勝つと予想しています。当たり前ですが、私もそう思っていました。ただそんなにスペイン代表と対戦した記憶がないんですよね。それでも私の中では、2010年に強かったスペインのイメージが強烈で、正直勝てないと思うけど、選手たちを勇姿を見届けたい!応援したい!という気持ちで観戦しました。
その日は当然会社にいつも通り行ったのですが、もちろん会社の人たちも試合を観戦していた人も多かったし、心なしか通勤電車の中でも眠そうな人が多かったけど、何となくお互い「あっ、お疲れ様でした」みたいな空気が流れていた気がします(笑)
吉田キャプテンが試合後に、渋谷のスクランブル交差点の定点カメラを見ていたと言うのもなんか笑えました。これも後述しますが、あっ、やっぱり選手たちも知ってるんだぁって思いましたね。
ワールドカップ2022 ベスト16 日本対クロアチア戦
ついにグループリーグを突破し、トーナメントに突入しました。
相手は前回大会準優勝のクロアチア。
この試合は、ドイツ戦やスペイン戦と同じような戦い方になるのかと思いきや、前半から積極的に日本も攻めていましたね。
グループリーグは勝つための戦い、ここからは自分達のやりたいことも出しつつの思い切った戦いになるのかなぁと言う予感を感じさせました。
結果は、1−1。前半、日本が先制してからの後半、さすがのクロアチア最終的に延長戦までもつれ、最後はPK戦での決着となりました。
試合後は日本のPKに対していろんな意見がありましたね。
日本のPK下手すぎといった、心ないというか感情的になった書き込みなどもありましたが、その裏で1994年のワールドカップアメリカ大会で、決勝戦をPKで敗れたイタリアの有名選手の名言が話題になりました。
バッジョ、日本でも人気の選手でしたが久しぶりに名前を聞きました。心に染みる言葉ですね。ブラボーですっかり有名になった長友選手もインタビューでこんなコメントをしていましたね。意味としてはバッジョ選手が言っていたことと意図は同じで、これは大舞台でPKをしたことのあるサッカー選手や実際にあの舞台でPKを蹴ることを想像できる選手、だからこそわかるこその心情なのでしょうね。
翌日はFIFAがアップしたこの写真が涙を誘いましたよね。
何だか私が三笘選手ファンなのがバレバレですが(笑)
のちに帰国した吉田選手も「全部結果論」とコメントされてましたよね。
この記事はもっと早くアップする予定だったのですが、のんびり記事を書いていたら、日本に勝ったクロアチアがベスト8でブラジルと対戦した結果、なんとPK戦でクロアチアがブラジルに勝つというすごい事態が発生してしまいました!
延長戦に入って先制したブラジルのネイマールのゴールは、格下のチームとプレイでもしてるのか?と思うくらい美しいゴールでしたが、その後、クロアチアもしっかり追いついてるんですよね。
それでも延長戦後半、クロアチアのゴールが決まった後は、決着をつけようと果敢に攻めるブラジルに対してクロアチアは何となく守備優先というかこのままPKに持ち込もうとしているのか?と感じてしまう面がありました。
イチ観戦者としては、ワールドクラスのプレーを一つでも多く観たい気持ちが強いので、こういう展開は面白味に欠ける面があります。もちろん選手たちはワールドカップの舞台では結果を出さないといけないので、視点が違うということはわかっていますが。
とはいえ、クロアチアPK強すぎ!!!
優勝候補とも言われたブラジルがあっさりベスト8で負けてしまうとは・・・・
正直、何とも言えない衝撃でした。ブラジルの選手ですらPKになるとクロアチア選手を前に、頼りない気すらしてきてましたからね。
個人的にはベスト16以上はサドンデス形式にしてほしいです。多分、その方が選手たちも観ている人たちも納得して負けを受け入れられる気がします。もちろんスケジュールや選手たちの体力を考えると、PKの利点も大きいのは承知していますが。
しかしクロアチアは前回大会でも延長戦とPKで勝ち上がってきているのもあり、ものすごい勝率ですよね。
試合後には、Twitter上で「そりゃ日本」というワードがトレンド入り(笑)
日本がPKで負けた時は色々な意見も出ていましたが、それ以上にクロアチアが凄すぎた感満載の試合でしたね。
ただ現実にルールとして存在する以上、PK対策は必要だとは思います。
ワールドカップ2022の日本代表チームについて
今回のワールドカップの日本代表は、監督・コーチ陣を除き全員が自分よりも年下の世代にあたるのですが、今の若者たちは頼もしいなって感じました。
海外でプレーしている選手が多いのも関係しているかもしれませんが、マスコミを恐れず堂々と自分の意見を口にしている印象でした。
一昔前は、明らかに本音は違うんだろうなぁってコメントする選手もいましたが、今の選手たちは堂々としていて個人的に好きです。
それに個人を意見を叩く権利もないし周囲はとやかくいう権利もないんですよね、そもそも。
サポーターに対して思うことや仲間を庇ったりする時も、ちゃんと自分の考えや思いに素直に答えている印象を持ちました。
何より個人的に4年後が楽しみだなぁと思ったのは、クロアチアに敗戦し祈願だったベスト8を逃した時に、多くの選手が「4年後は自分が…」と話していたこと。
人任せにしたり、チームがではなく、みんな自分事として物事を捉えていること、次は自分の力で日本代表チームを勝たせるんだって気持ちがあることに、本当に逞しさを感じました。
代表チームは個人の集合体で、「みんな自分が1番だと思ってる」ような人たちの集まりだと言っていましたよね。そんな選手たちがワールドカップでは勝つために、個の思いはいったん脇に置いてチームの為に力を合わせてきた。その姿勢を後ろから支えていたのが、ベテランの吉田選手、長友選手、川嶋選手そんな選手たちだったのかなと思います。
メディアでも何度も話題になった、ロッカールームの使い方。一部の選手のコメントにあった、日本人で良かった、日本代表に選ばれて…といったコメントの一部には代表選手としての姿勢や心構えみたいなものをこのW杯を通じて何か感じたのではないかな?と思いました。
初志貫徹 ❤️🇯🇵 pic.twitter.com/pepe1FNa9v
— FIFAワールドカップ 🏆 (@FIFAWorldCup_JP) December 5, 2022
4年後も年齢的には大半の選手がワールドカップに出られると思います。選手たちが4年間で個人のレベルを圧倒的に成長させ、再集結した時にどんなプレーを見せてくれるのか…今から本当に楽しみでなりません。