先日の安倍元総理のニュース以降、宗教団体の固有名詞が日本でもやっと出てきましたね。
旧統一教会、現在の世界統一家庭連合は40代以上の人たちは多くの人がご存知だと思いますが、今の若い人たちは知らないと聞いて少し驚きました。
日本は仏教の国ですが、それほど日常生活に宗教色をあまり感じないせいか、なんとなく宗教に疎いところがありますよね。
旧統一協会は、正式には世界基督教統一神霊協会といい、朝鮮半島のキリスト教から発生し韓国で創設されたいわゆるキリスト教系新宗教です。
日本では個人の認識の中だけにとどまっていると思いますが、欧米では「カルト宗教」とみなされています。
1990年代には山崎浩子さんや桜田淳子さんが同教会を信仰し、合同結婚式に参加した模様がニュースで流れるなど、大きなニュースになりました。なので、ある程度の年齢の人だったら当たり前のように知っている宗教だと思っていました。
旧統一教会に絡む被害相談、いまも 弁護士ら会見 元2世信者も同席:朝日新聞デジタル
大学にも原理研究会(通称:原理研)があるところは未だにあるのでしょうか?
ちなみに原理研究会は、旧・統一協会の総裁、文鮮明が提唱する“統一原理”を研究する団体で、一見、ボランティア等をしているサークルみたいなところです。
昔はサークルの勧誘とかで新入生は気をつけたほうがいいとか、言われていました。
また統一教会系の企業というのも存在しています。
わかりやすいところで言うと、世界日報社(旧統一協会が発行する世界日報の出版社)がありますが、それ以外にも普通に潜んでいたりします。
ちなみに私の知人で転職した先が、旧統一教会の信者の方ばかりの会社だったと言う人がいました。社員の方々は皆とても優しく良い人たちで、子供が多い家庭が多く、非常に質素倹約した生活を送っていたそうです。ただ、会社の歓迎会がお茶(アルコールなし)だったこと、なんとなく話の内容に違和感を抱き始め、ネット検索をして気づいたそうですが(笑)
当時はスマホもなかったし、携帯サイトは今のように充実していなかったこともあり、気づくのが遅くなってしまったそうです。
知人は正直に「みなさん、何か宗教とかやっているんですか?」と聞いたら、教えてくれたそうです。向こうも「良い子だったし普通に採用してしまった」といっていたそうですが。
特に執拗な勧誘等もなく、すんなりと退職したようですが。
ちなみに社名は「ハッピー」とつく会社名で、知人はピンときたようです。
いわゆるカルト宗教は意外と身近にあるけれど、日本ではなんとなく宗教の話はタブーというか、知っていても話題にすることは少ないですよね。
先日、こちらのブログ記事にも言及しましたが、親や家族が宗教にハマってしまった時、信教の自由が憲法で保障されて入るため、非常に難しい問題だと思います。
自分の大切な人や家族を守るためにも、ある程度知識として知っておくことは大切だと改めて感じた出来事でした。